最終更新 : 1999/03/24.

かぶとむし

かぶとむしはデパートで買う、それが都会の常識になってしまいました。
でもちょっとまってください、子供に人気のかぶと虫、
長生きさせたいですよね。


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幼虫からかえすのが一番

長く飼うには、自然からとるか、幼虫を買ってかえすか、が一番。
デパートなどで売っている成虫はやめたほうがいい。

こういうところでは、プラスチックのケースの中に、数多くのカブトムシ
を入れて売っおり、あまり面倒を見ていないことが多い。
中が蒸れて、害虫が発生していたり、けがをしていることがしょっちゅう。
買ったカブトムシがすぐ死んでしまうのはまずこのためですね。

そうはいっても、都会では簡単にカブトムシは取れません。
手軽なのは、最近デパートでも売っている、幼虫で2ひきき
入ってパックになったもの。
これを早めに買ってきましょう。
日陰の涼しいところいおいておけば、ほとんど手がかからないですよ。

幼虫の間は、なかの腐葉土(くぬぎの朽木など)をたべています。。
そのうち、周りの土を固めて自分の部屋を作りだす。
(蝋室−ろうしつというらしい)たいてい、ケースのすみが多い
(固める手間が省けるからね)ので、外からもわかる。
そして、幼虫の皮がやぶけ、中からさなぎが形をあらわします。
このとき、角がのびてくるので、オスか、メスか分かります。

こうなったら、市販の飼育用プラスチックケースのなかにパックごといれ、
いつでも、はい出でれるようにしてあげましょう。
2ー3週間で、成虫になります。運がよければ、背中の真っ白い
カブトムシが土の中から、這い出てくるのを見ることができます。
(背中は、数時間かけて、だんだんと硬く、黒っぽくなってきますから、
背中の白いかぶと虫はなかなか見れません。)
成虫になったら、土は市販のものに全部かえてやりましょう。

部屋を作らず、幼虫のまま、上にはい上がってくることがあります。
こうなったら、暑いんじゃないかと注意。
家の中は意外と暖かいこをと忘れないように!。

さなぎのまま死んでしまう幼虫もいますが、5割以上はさなぎになり、
成虫になります。この時注意するのは、
成虫にしたいなら、とにかく触らないこと。

幼虫やさなぎの体の中ではいろんな変化が起きています。
とくに変態(幼虫からさなぎに、さなぎから成虫に)の時期は、
人が触ると、成虫になる途中で死んだり、体に一部障害がでたりします。

こうして、成虫になれば、ちゃんめんどうを見ていてやれば、
3−4ヶ月以上生きするんですよ。
(ちなみに幼虫時代にどれだけ食べたかが、成虫の大きさをきめます。)

環 境 作 り

オス同士はけんかする。これは普通常識。
(ハムスターは逆、メス同士の喧嘩がすごいし、オスよりメスが強い、
これは卵を生むだけのかぶと虫と、子供を育てるハムスターの違いでしょう。
どこの世界も母は強い。)

普通に売っている飼育用のケースならば、オス一匹に、
メス1−3匹というのがいいでしょう。

また、止まり木,枯れ葉も重要。カブトムシが隠れる場所になります。
止まり木はえさゼリーがおけて、安定性の高いものを選びましょう。
(本には、水に1日つけてから入れると書いてあるものもありますが、
これはやめたほうがいいでしょう。木が腐り、虫がわきやすくなります。)
えさは、市販のパックのゼリーが一番いいようです。
掃除が楽だし、カブトムシも大好きです。
すいかは水分が多く、腐りやすいので避けたほうがいいでしょう。

また、ぜひ枯葉をしいてください。
実はカブトムシは、ひっくりかえると自分で簡単にはおきれません。
市販のかぶと虫用の土は大変柔らかく、ひっかっかる物が無いため、
ばたばたして最後には力つきてしまうのです!
こんなとき、枯れ葉があると、つかまることができ安心。
枯れ葉は、そのほかに、土の湿度を保ったり、隠れ家になるなど、
多くのメリットがあります。市販のものもありますが、近くに葉っぱがあれば、
それで十分だと思います。

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かぶと虫はもぐって隠れるのが好きです。
そんなカブトムシをさがすときは、土の中を指で彫ってカブトムシを探し、
カブトムシを潰したりしないように注意。
(たけゆきくんが97年、とまりぎで土の中を掘って、一匹つぶしました)

毎日チェック

カブトムシをつかまえて、足の根元あたりをみると、
なんだか細かい粉?が、こびりついていることがあります。
大きい場合は、アブラムシに近い大きさの場合もあります。
これが成虫につくダニです。
(くわがたにもつく。いろんな大きさがありもちろん、自然界にもいます) 
ときどき、これがついていないかテェックするのは重要です。
これがついたら、数日後には元気がなくなり死ぬでしょう。
また、あっという間に、たのかぶとや、くわがたに移ります。

もし、見つけたら、手遅れになる前に、できるだけ早く取り除きましょう。
手でこすったぐらいでは簡単にはとれません。
歯ブラシで、注意深くこするのがいいでしょう。

終わったら、カブトムシごとかるく水であらい、
きれいにタオルでふいてあげましょう。
最後に、土は全交換することを忘れないように。もう、土にもいます。

夏も終わりになると、毎晩のように交尾がみられ、卵も土の中に生みます。
でも、卵をかえすのはあきらめたほうがいいでしょう。
1年間、なんの変化もない、土の面倒をみるのは、普通の人にはたいへんです。
また、翌年、幼虫を買うのが楽でいいでしょうね。

 


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