最終更新 : 1999/03/26.

熱 帯 魚

熱帯魚は、水温や他の魚との相性など、ストレスに弱いのです。
飼うときは、このことをが最大のポイントです


専門の熱帯魚やさんで、ちょっと大きめの魚を買おう

小さな魚は体力がありません。当然ストレスにも弱いのです。
ペットコーナーで、売っている、グッピーやネオンテトラなど、
小さい魚は、初心者用によく薦められます。
でも、そこで、何匹が買ってきても、水槽の中で、いつのまにかいなくなってしまう・・・。

それだったら、最初から大きな魚をかいましょう。
なぜって、大きな魚は、体力もあり、丈夫で長生きだからです。
よく考えたら、当たり前でしょう。

大きな魚は、スーパーやデパートのペットコーナーには普通売ってません。
熱帯魚専門の店に行ってください。
お勧めは、おおきめのエンゼルフィッシュ(500円くらいから)。
ちょっとたかいけど、上のディスカスだっておすすめです。(2000円くらいから)
大きな魚は、長生きもする(10年以上もいきる)
神経質な魚は、大きくても買うのは止めましょう。

魚はふやさない

なれてくると、魚の仲間を増やしたくなります。そこで、じっと我慢!。
魚を増やすと、水槽の中の環境が変わりマス。
今まで元気だった魚も死ぬことすらあるのです。
もちろん、新しく入った魚にとっては、水槽の主(ぬし)のまえに、
突然入れられた新入り。
もとにいた主と仲良く暮らせるようになるまでには、相当の時間がかかるのです。

逆にいうと、ほしい魚は最初から買って、いっしょに育てていくことです。
魚にだんだん愛着がわいてくるとおもいますよ。

どうしても追加したいときは、同じ位の大きさの魚を入れましょう。
数日たってみて、相性があえば水槽内がおちつきます。
そのあいだ、水槽を観察してひどいけんかが続くようなら、
しばらくの間、できれば隣り合わせの違う水槽に移すことをお勧めします。

小さな魚をいれると、他の魚に餌をとられ、十分餌をとることができません。
逆に、突っつかれてぼろぼろになり、
擦り傷ができて、新たな病気の発生源になるので注意してください。


水、餌の量は細心の注意で

以上をクリアしていても、安心できないのが水替え。
これまた、細心の注意が必要。

 1)3分の1以上は、まえの水をのこすこと。
 2)加える水はハイポ(市販の水質軟化剤)などをいれて、
   温度(これが重要)に急な変化がないようにすること。
 3)水の出し入れはゆっくり、水槽内のさかなが、暴れたりしないように。
   (怪我をすると、病気のもとです)

また、えさは、できるだけ少なめに、回数を多く。
(かならず食べきるのをみる。のこったら、できるだけすくい取ろう。)
こうしないと、水が汚れて、水替えの回数が増えてしまう。

むかし、飼いだしたばかりのとき2日分の餌をガラスビンに詰め、
水槽に沈め、旅行にいったことがあります。
帰ってきたら、水槽はにごっており、小さい魚はいなくなっていました。
急いで水替えをしましたが、それから数日の間に何匹かが病気になりました・・・。

最近は、水買え不要などどうたった、薬(バクテリアが汚れを分解するのだそうな)
もいくつか売っています。
(ライム33はききます。魔法の水は?)
この種の薬は、使っていると水の色が少し黄色くなって来ます。
水替え不要とは行きませんが、確かに、水替えの回数を大幅に、
減らすことができ、重宝してます。
(カルシウム化合物を分解するので、タニシの類がいるときはつかえません)

 


水槽、水草、藻対策new1.gif (2150 バイト)

●水槽の選び方。

水槽は、45cm以上できれば60cmがいいです。これ以上の大きさは、家庭では無理でしょう。
大きな水槽は魚が泳げ、大きくなりまるだけでなく、健康にもOKです。
ただし、60cm水槽は水が入ったら動かすのは大変です。水かえには、バケツが何個も必要です。

私は今は、幅45cmですが、高さが60cmぐらいある、中型のインテリア水槽を使用しています。
結構な価格しますが、見た目がいいだけでなく、全体がまとまりよくできており、
浄化槽のフィルタもカートリッジ式で、簡単に交換できます。

 

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これは、後ろに水草の絵が貼ってあり、
ちょっと見ると、豊かな水草があるようにも見えます。
値段は、ちょっと張ります。(3万くらい)

 

●水草

水草を水槽に入れるのは、あまりお勧めできません。
なぜかというと、本当に面倒だからです。

水草は植物ですから、十分な光量と二酸化炭素が必要です。
大きくりっぱにするにはさらに肥料も必要です。
でも藻(アオコ)も植物なのを忘れてはなりません。
水草を育てると、藻も育ちます。
そこで、水槽を汚す藻を、育たなくする薬剤等が必要です。

水草は優雅に水槽を飾ってくれますが、手入れが悪いとしばらくして、はしばしから切れ、
最後には枯れてしまうことが多いのです。
さらに、水草にこびり付いた藻をとるのが、またとっても厄介です。
魚の面倒を見ながら、水草の面倒を見るのは、本当に大変です。

 

●藻対策

最初はきれいな水槽も、しばらくすると青い藻(あおこ)がこびりつき出します。
水槽内が汚れて見え、いったん発生すると、掃除をしても、なかかな根絶できません。
それどころか、青く水槽内に貼りついて取れなくなり、砂に汚ががついてとれなくなります。

この、藻に対する対策は、2つあります。
ます第1は、藻を最初に発生させないことです。
藻の発生を抑制する薬や、マリモのような製品も売っています。
これを使うと、数ヶ月は藻は発生しません。
さらに、藻が発生しずらい蛍光灯も、売っているようです。
もちろん、この蛍光灯では水草は育ちません。

第二に、藻が発生したら、早いうちに根絶することです。
ちょっと高いですが、テトラ アルギジットという即効性のある薬があります。
藻の発生を抑止する薬ですが、早いうちなら藻を殺すことができます。
2、3日で藻が、黒っぽくなりしばらく発生しなくなりますので、
そのうちに水槽を掃除し、藻を完全に取り除いてください。
さらに、敷き砂を取りだし、きれいに洗うことをお勧めします。
最近は、藻や汚れのつきづらいセラミックの敷き砂も売っています。
これは割高ですが、掃除が楽なのでお勧めです。

まず、藻を発生させないことが一番重要で、一番管理が楽だということを覚えていてください。

 

●おきもの・・・

水槽を飾るおきものはいろいろ売っています。
大きな石や岩の形をしている物、珊瑚、水車そして潜水艦や宇宙船・・・。

魚が身を隠すものはできればあったほうがいいので、何か入れたほうがいいでしょう。
ただし、注意したいのは、角があるもの、動きのあるものは、
避けたほうがいいと思います。

魚は、時として予想もつかない急な動きをします。
他の魚からつっつかれ逃げたり、ストレスがたまっているとき等です。

特に大きな魚を、狭い水槽で飼うことが多い場合は、こすって怪我をし易くなります。
魚はちょっと怪我したくらいでは、血が出ることもなく、直るのですが、問題は病気です。
怪我をすると、体力も落ち、傷口から細菌が入ったりして、あらゆる病気の元になります。

また、藻がこびりつき、新たに藻の発生源になるので、早めに新しいものと交換してください。
できれば、同じ物が魚にとってストレスがすくなくてGoodです。

 

●敷き砂

結構重要です。敷き砂は、藻の発生源になるからです。。
水槽からいくら取り除いても、砂の表面に残っている藻は、
いつのまにか再復活してくるのです。
これが、最初はなかなかもが発生しないのに、
一度発生したら何度取り除いても簡単に発生する理由です。

ですから、3点セットなどについてくる敷き砂は使わず、
ちょっと高いですがセラミック砂を使うべきです。
この砂は藻もつきずらく、色もカラフルで、掃除も楽です。
セラミック敷き砂は、ミヤザワのアクアサンドなどです。


●自動給餌器

3000円くらいで、タイマー付きの自動給餌器が販売されていますが、これは、優れものです。
設定した時間が来ると、餌をいれたプラスチックケースを回転させ、
あらがじめ大きさを設定した給餌口から餌を落とす仕組みです。

注意としては、実際に動かしてみて、餌の吐出し量を、チェックすること。
ケース内の餌の残量によっては、餌の出る量が、思いのほか違ので注意。
電池の消耗が早いので、餌だけでなく、本当に動いてるかどうかも時々チェック。

餌をやるときは、魚の様子が一番わかる時でもあるので、普段は使わないようにしましょう。
わたしは、旅行のときだけ使うようにしています。

 

 


熱帯魚の病気

●病気

代表的な病気は、以下の3つです。この3つに気おつけていれば,まずだいじょうぶでしょう。

白点病

その名のとうり、体に白い点々ができる病気です。
原因は水温が低いためです。
水温を上げれば、しばらくすると直りますが、細菌によるものなので伝染性があるので要注意です。
これは、良く効く薬が市販されてます(白点病専用の薬のほうがききます)が、水温を上げることが
一番の特効薬です。
メチレンブルーが有名ですが、最近はいろんな薬もでています。
三恵薬品化成のNEWLIFEが、良く効きます。著名なグリーンFは、余り効きません。
尾腐れ病

尾から腐ったようにぼろぼろになっていく病気です。進行すると、だんだん体までぼろぼろになります。
魚は普段と変わらぬようにしていますが、突然死にいたるうえ、伝染力も強い怖い病気です。
原因は擦り傷から細菌の侵入によるもので、水が汚いとなる代表的な病気です。
もしかかったら、あきらめてください。
その魚を他の水槽にうつし、水槽の水を交換します。
3分の一くらい、2、3日連続して交換するのがいいと思います。
ものの本には、水槽を殺菌する必要があると書いてあるものもありますが、そこまではいいでしょう。
薬は、いろいろ使いましたが、高い値段の割に効いたことはありません。

水棲菌病

うすい綿毛のようなものが、体のハジ(ひれ、尾、背中など)からついてきます。
最初は、水槽の中で暴れるようになりますが、そのうち元気がなくなり餌を食べなくなります。
そのうち、体内に菌がはいり込み、死に至ります。
水槽を手抜き管理してると、たまに起こる病気です。
初心者は尾腐れ病と間違えるかもしれません、また魚が元気なときは、自然治癒もします。

魚が擦り傷などをおったとき、フィルター交換がおくれて水が汚れていると、かなりの確率でなります。
水棲菌とかくように、もともといる菌ですが、水がきれいだと菌も少なく魚の体力もあり平気です。
この病気には、市販のグリーンF(消毒効果)が良く効きます。
この病気が若干進行すると、罹患部や目から体の一部が少しちぎれて出てくるのが見えます。
(浸透圧が原因です)この場合は、水に0.5%程度の塩、できれば人口海水用を加えます。
この塩水は、魚の体内の塩分と同濃度となるため、劇的な元気回復をもたらします。

塩を加えるのは魚の体力消耗を防ぐので、その他の病気でも、一般的に有効でです。


●水槽管理

病気にならないためにも、温度は、ちょっと高めの28度くらいがいいです。
一般の本には25度から30度くらい、と書いてありますが、
温度が低いと、餌も食べず魚の活動が低下し、病気にかかりやすくなります。
魚が余り動かないのも、見栄えが良くないですね。
また、逆に温度が高すぎると、バクテリアが死に水槽内の腐敗が進行、水の劣化が急速に進みます。
さらに温度が上がると、水溶酸素の濃度がさがり、魚が呼吸困難になります。

うちでは、ヒーターが壊れ、ある朝起きたら、水温が60度ぐらいに上がっていたことがあります。
小さい魚はみんなプカプカ浮かんでましたが、今いる大きいエンゼルフィッシュやディスカスは、
体を水面に横たえながらもパクパクして、なんとか生きていました。
こんなことがないように、時々水温はチェックしてください。


●タイマーの利用

蛍光灯のON/OFFををタイマーで行うと、時間が規則的になり、魚の健康にもいいと思います。
また、浄水ポンプもタイマーで夜切るようにしておくこともお勧めです。
モーターは24時間動きっぱなしなので、1年で交換の必要があるということですが、
これで寿命が延びますし、魚も夜は寝ていますので、水質悪化はさほどでもありません。

さらに、ヒータもタイマーで夜、切るようにしてもかまいません。
一体型の、インテリア水槽などの場合は、ヒーターだけタイマーと違う電源から取ることが、
できないようになっています。(サーモスタットは、水槽内に内臓配線されています)
温度を高めに設定してあれば、問題ないですし、夜水温が若干下がるのは自然でもあります。
ただし、寒い地方や冬は、水温が25度を下まわることのないように、注意してください。



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